2024/01/01
2024年は時代の節目の年です。

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
あなたにとって、素敵な年になりますように。
今回は経済が一度リセットされる80年前後で繰りかえされている周期についてお話しします。
80年周期とは?
歴史を振り返ると、約80年ごとにいろいろなことが起き、時代が変化していっているのがわかります。80年サイクルで、一つの時代が終わるという感じです。
80年前は1945年です。この年は、大きく時代が変わっていったときになります。
1945年の8月は終戦でした。日本は敗戦し、勝戦国の半植民地状態になり、今に至ります。
終戦前の日本は大日本帝国の時代でした。江戸から明治へと時代が変化し、文明が開花、富国強兵が行われ、日本がどんどん発展していきました。それまでの江戸時代とはまったく違う世の中になっていった時期でした。
終戦の翌年1945年の約80年前は、ちょうど明治元年。まさに江戸時代から明治時代に変わった時です。
1945年に話を戻しましょう。
1945年に終戦を迎え、時代が大きくかわりました。
翌年の1946年には預金封鎖がありました。そして、旧円から新円に切り替えられました。
預金封鎖が起きると、銀行に預けていたお金が自由に引き出せなくなり、しかも生活できる程度の少額しか引き出すことができなくなります。
そして、一定期間後に新円に切り替えられるため、その時点で旧円はもう使えなくなります。もちろん、旧円での引き出しもできなくなりますから、預貯金を引き出せなくなってしまうのです。
新円になった途端に旧円が使えないなら、全額を引き出したくなりますが、預金封鎖により、預貯金の引き出しに制限がかかるため、全額引き出せなかった人も多数いました。
その引き出せなくなったお金はどうなったと思いますか?
国の借金返済に当てられたのです。
電子マネーがある時代でない今、預金が引き出せないことはかなり不便だったうえ、銀行に残ったお金は国に没収されてしまう━━。そんな大きな出来事が起きたのでした。
なぜ、預金封鎖したのか? それによって起きることは?
当時、戦争やさらに敗戦してしまったことなどから、おそらく財政が破綻状態にあったのではないかと思われます。政府の債務が大きすぎて政府を維持できないために、預金封鎖をすることによって起きるインフレを利用したのでしょう。
インフレが起きれば、お金の価値が下がるので、必然的に政府の借金の価値も下がります。もし、政府の借金が1億円あったら、このインフレによって1億円の借金なんてたいしたことないというような状況になるのです。
ですから、インフレで今までの借金を相対的に小さくさせるといった対策を取ったのだと思います。
このインフレは、ハイパーインフレといってもいいかもしれませんね。今まで100円で10本のジュースが買えたのに、預金封鎖後は100円で1本しかジュースが買えなくなってしまうといったような感じになるのですから。
記憶に留めてほしいことがあります。
約80年ごとに何かが起きるということ。
状況を考えて、少し警戒しておく必要もあると思っています。
「江戸時代から明治時代」「戦前から戦後」と時代が大きく変わっていきましたが、これを予想できていた人たちは多くはありません。ですので、今年どんなことがあって、今後どのような時代になるかを想像できる人は非常に少ないと思います。
過去には、渋沢栄一氏など海外での見聞などをもとに、次の時代を予想し、商工会議所や銀行をつくるなどして、活躍をしてきた偉人もいました。
未来を予想することは難しいかもしれませんが、他人に任せるのではなく、さまざまな事柄を見聞し分析し想像していく人が新しい世界を作っていけると思います。
なので、自分の身を守るという視点で、将来を予測することにも注力していっていただけたらと思っています。