日本の戦国時代には、さまざまな武将がいました。

歴史が好きな人なら、たくさんの名高い戦国武将を思いつくことと思います。特に歴史に興味がなかった人でも、いくらかの武将の名前を聞いたことがあるでしょう。

そうした武将たちは時を経ても、いまだに有名です。それはなぜしょうか？ 

強かったからですね。

強い戦国武将の背後にあるものとは？

では、なぜ、彼らは強かったと思いますか？

答えは、幾つもあるでしょう。ここではその一つをお伝えします。

金山や銀山を持っていたからです。金山や銀山があれば、採掘した金や銀を利用して、軍資金を持つことができます。

つまり、富があるので年貢をたくさん納めてもらうことができ、軍隊が維持できるというわけです。

強い戦国武将たちは裕福だったのですね。

その例として……

武田信玄といえば、甲斐国（現在の山梨県）の有名な武将ですね。彼は金山開発に積極的でした。そこには金山があり、さらにきれいな鉱石も採れたそうです。豊かですね。

豊かな金（ゴールド）があったので、金を貨幣として発行し経済圏を作っていきました。山梨県にある資料館では当時の金で作られたお金が展示されています。

また、強い戦国武将として知られる真田幸村は、長野県上田市の人。この辺りにも何かしらの金山があったのでしょう。

お金を六つ並べた六文銭が家の家紋になっていますよね。この家紋の由来はいくつかの説がありますが、価値あるものであったため、家紋にしたのでしょう。

ですから、戦国大名はお金をとても重要なものと捉えていたのです。金（ゴールド）はお金になります。金山を持っているから、お金を発行でき、それを流通させることができます。

自分たちの国で発行するお金があれば、領土にいる人々は豊かになります。年貢が納められるので、お城が維持されたり、大きな軍隊が組まれたりしてきました。

戦争に勝つには戦術の良し悪しもあるかもしれません。しかし、どれだけの経済圏を持っていたかも戦争の勝敗に大きく左右します。現代でも、経済が発展していなくては戦争には負けてしまいますからね。

金は変色しませんし、錆びません。酸化もせず、他の元素と結びつきにくいため、金はずっと金のまま。安定した金属です。宝石で言ったらダイヤモンドですね。

今も昔も金は私たちの生活に密着しています。それは、時代を超えても、金に対する価値は変わらず、その使い方も変わらないから。

ですから、金は、私たちの生活に欠かせない最上級の鉱物と言えるでしょう。